温泉入浴の精神的影響
温泉入浴の精神的影響
温泉療法では、大きく3つの作用
1.温泉水の物理的作用、化学的作用、温熱作用
2.水中・陸上での運動・リハビリテーション
3.温泉地の気候・景観による転地効果
により、身体の自律神経系、内分泌系、免疫系など生体調整作用を高め、諸機能を正常化し、健康増進につなげていきます。
このページでは「温泉入浴が精神に及ぼす影響」について取り上げます。
温泉の自律神経への影響
ぬるめの温泉への入浴は、自律神経を正常化させる働きがあります。
自律神経には、自分の意思とは関係なく心身が興奮したり活動している時に働く交感神経と、これに拮抗的な鎮静させる働きのある副交感神経があります。
ストレスがかかった時や活動を強いられる昼間には交感神経が優位となります。
一方、疲れをいやす休息時や夜には副交感神経の支配が強まります。
熱い湯は肉体的ストレス因となるため交感神経が働き、逆に体にストレスとならない程度のぬるめの湯では副交感神経が働いて筋肉も弛緩し、リラックスできます。
さらに大自然の中の温泉地に出向いて、大きな浴場で温泉に浸かるという環境変化が身体の調子を整え健康を増進させる働き(転地効果)もあいまって温泉の癒し効果が高まります。