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うつに温泉は効くのか?

ブラック企業で働いてうつになったが温泉は効くのか?

ここ数年、「ブラック企業」という言葉をよく聞くようになり、うつ病を発症する方、過労死や自殺してしまう方も出てきています。

このような心身症、うつ病、神経症など深刻な状況になる前に、温泉で症状を緩和できないか研究を続けている方もいます。

心身症、心の病と温泉療法

岩手県の須川温泉、山形県の肘折温泉で心身症などの治療の研究をしてきた鈴木氏によれば、
この様なストレス性の疾患を温泉で治療するポイントとしては、

  • 湧出量が豊かであれば、温泉の泉質はあまり問題ではない
  • 自然環境に恵まれていること
    • 遊歩道や登山道、運動施設、地元の理解、受け入れ態勢
  • ライフスタイルを見直し、生体リズムを整える
    • 生活指導を中心に、温泉の総合的生体調整作用を利用して、自律神経の働きやホルモン分泌を正常化
    • 具体的には早寝早起き、入浴、バランスのとれた食事、運動と休息・睡眠、温泉療法を身につけた医師・スタッフによる診療・指導、自分を見つめ直す時間を持つ
  • 集団で楽しく行う
    • 鍛錬ではない

があげられます。


具体的に、肘折温泉で4泊5日(理想は1週間)で行った温泉療法のデータがあります。

参加した患者さん(18名 男性12名、女性6名)
・高血圧症 9名
・自律神経失調症 2名
・うつ 2名
・過敏性腸症候群 1名
・心筋梗塞手術後遺症 1名
・アルコール性肝炎 1名
・精神安定剤依存症 1名
・拒食症 1名

温泉生活療法日課
5:00 ~ 6:00 起床・洗顔・入浴
6:00 ~ 6:45 朝の座禅
6:45 ~ 7:00 体操
7:00 ~ 7:30 朝の会食
9:00 ~10:00 診察
10:00~12:00 自由時間
12:00~12:30 昼の会食
13:00~14:00 昼寝・休養
14:30~16:30 指導者付き山歩き
17:00~18:00 休憩・入浴
18:00~19:00 夕方の会食
19:30~20:30 保健講義
20:30~21:00 入浴・就寝

結果
・緊張・不安感の低下 14名
・抑うつ・落ち込み感 うつ病の2名は著しく改善
・活気感 全員改善
・疲労感 精神安定剤依存症の方を除いて全員低下

心理療法などは行っていないが、温泉地における生活訓練が大自然の力を借りた最大の心理療法になったのではないかと思われる。

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