入浴剤の効果
入浴剤や民間療法として使われる植物の効果
家庭で温泉気分が味わえる各種入浴剤の人気は高い。
近頃はちょっと変わったユニークな入浴剤もあるそうです。
たとえば、
ドイツの地ビール入浴剤、 ワイン風呂になる入浴剤、
暑い夏でも湯上りがヒンヤリするパチパチ弾ける入浴剤、
ガリガリ君そっくりの入浴剤、
サラサラなお湯がつぶつぶゼリーになってしまう入浴剤、
本物のさくらの花びらが入った入浴剤
など
いろいろな入浴剤が市販されています。
また一方では、
民間療法として、
イチジクの葉、 ショウブ、 ゆず、
モモの葉、 ヨモギ
なども入浴剤として使われています。
これら入浴剤などに含まれる成分に対しては、科学的な有効性を示す論文がいくつも示されています。
たとえば、
入浴剤の成分として硫酸ナトリウム(芒硝)、炭酸水素ナトリウム(重曹)、食塩などを含むものは保湿効果が高い。
二酸化炭素(気泡の出る入浴剤)は、皮膚を通して吸収されて血管を拡張して血行を良くするため、血圧を下げたり疲労回復に有効である。
保湿成分を含んだ入浴剤は、肌に潤いを与えしっとりとさせる。
フィトンチッド(森林浴の効用成分)の成分の一つ「α-ピネン」には、芳香のほかに殺菌、防腐、鎮静作用がある。
ハーブの香りはストレスを解消してくれる。
などなど・・・・・
ツムラではさまざまな生薬・ハーブの入った薬用入浴剤もだしています。
以下に入浴剤として使われる植物の主な適応症を記しておきます。
イチジクの葉・枝 :痔、神経痛、婦人科疾患、皮膚疾患
カミツレの葉・花・茎:神経痛、リウマチ、皮膚疾患
月桂樹の葉 :疥癬(カイセン)などの皮膚疾患
小麦のふすま :皮膚のかゆみ、リウマチ、婦人科疾患
米ぬか :美肌
サイカチのさや :美肌
桜の葉 :あせも
ショウブの根・茎 :疲労回復、ストレス解消、冷え性
セキショウの根・茎 :腹痛、ストレス解消、冷え性
トウキの葉・根 :冷え性、婦人科疾患、内出血や疼痛除去
ドクダミ全草 :冷え性、腰痛、関節痛、あせも、湿疹、痔
ハッカの花・葉 :痛み止め、外傷、炎症、清涼感による鎮静
ハトムギの苞葉 :美肌
ハマボウフウの根 :皮膚の発疹、かゆみ、関節痛、筋肉痛
びわの葉 :腰痛、冷え性、皮膚疾患
フジバカマ全草 :皮膚のかゆみ、神経痛
マタタビの実 :保湿、神経痛、腰痛
松の葉 :神経痛、腰痛、リウマチ、ストレス解消
みかん類の果皮 :保湿、ひび、あかぎれ、美肌、ストレス解消
桃の葉 :あせも、湿疹、かぶれなどの皮膚疾患
ヨモギの葉・茎 :冷え性、腰痛、痔、夜尿症