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温泉で喘息治療

温泉で喘息の治療はできるのか?

ステロイド依存性の喘息はなかなか治りにくい慢性疾患ですが、温泉療法で症状改善の実績を持つところがあります。

世界有数のラジウム温泉として知られる三朝温泉(鳥取県)の岡山大学病院三朝医療センターでは、水泳、入浴に加えて、鉱泥湿布や吸入で喘息の症状の改善に効果を上げています。

実際、三朝医療センターではどのような治療をしているのでしょうか?

★水泳訓練
室温26℃、水温34℃に保たれた病院内の温泉プールで、1回30分、週3~4回、胸郭を広げる効果が大きい平泳ぎを中心に行われます。
水泳は、喘息発作が比較的安定したことを確認してから開始され、まず5分間からスタート。
体調をチェックしながら毎回5分ずつ時間を延長、30分に達したところでこれを維持します。
泳げない方は、水中歩行訓練から始まります。

効果としては、気道が清浄化され、気管支内部、ことに細い気管支の中の分泌物(たん)が洗いだされます。
気管支粘膜の反応性も変化を受けて、れん縮反応(狭窄)も起こりにくくなります。

また、プール内には気道分泌物の除去を促す圧注用水中ポンプも設置されています。

★入浴
喘息の場合、入浴による加温が呼吸困難を増加させることがあるため、喘息発作が見られる時には、入浴温度や時間に注意が必要となります。

入浴は日課であり、40~42℃の温度で2~5分間、湯気をゆっくりと吸いながら入ります。

三朝温泉の湯は、炭酸水素ナトリウム(重曹)、食塩、ラドンを含んでいます。
炭酸水素ナトリウムは気管支粘膜を保護・修復させる作用があり、食塩は気道を清浄化し、ラドンには消炎、副腎皮質刺激作用、自律神経鎮静化の働きがあります。

飲泉療法も気道内分泌物の粘度を低下させる目的で行われます。

★鉱泥湿布療法
三朝医療センターにおいて特徴的な治療法が鉱泥湿布療法です。
三朝温泉の粘土質の泥を90℃に加熱して布にくるみ、42~43℃の湿布剤を作ります。
これを背中と心臓を除いた胸部に当て、毛布やバスタオルで全身を包んで30分間暖めるものです。

分泌物が柔らかくなって粘度が下がり、痰として排出しやすくなります。
また、湿温のため熱が深部まで達しやすく、細い気管支の閉塞にも有効です。

★吸入
ヨードカリ溶液のネブライザーによる吸入を行っています。
気道の殺菌・浄化に有効です。


入院は1ヶ月程度となります。

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