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文豪と温泉 井上靖

文豪と温泉 井上靖

井上靖と温泉


渡り鳥をテーマとした、男女5人の恋愛模様を描いた井上靖の『海峡』(1957年)のクライマックスは、本州最北端、冬の青森の下北半島が舞台です。

井上靖はマグロで有名な大間の近く、はるか北海道を望む下風呂(しもぶろ)温泉「長谷旅館」の2階に滞在し、『海峡』の終章を書き上げました。

『海峡』で下風呂温泉について、次のように書いています。
「ああ、湯が滲みてくる。本州の、北の果ての海っぱたで、雪降り積る温泉旅館の浴槽に沈んで、俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる」


残念ながら長谷旅館さんは廃業しましたが、この長谷旅館があった場所と周辺の土地を合わせて、下風呂温泉「海峡の湯」が温泉施設として再出発しています。

じゃらんで下風呂温泉郷の宿を見る

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