温泉宿で夕食後、熱い温泉に入ったら胃がもたれた!
温泉宿で夕食後、熱い温泉に入ったら胃がもたれた!
・温泉宿の夕食を堪能した。腹ごなしに温泉にと、熱いお湯に入ったら胃もたれして困った。
・宿に早目についたので、空腹状態でぬるめの温泉にゆっくりと浸かっていたら気分が悪くなった。
温泉でこんな経験はないでしょうか?
いったいなぜ、このような症状が起こるのでしょうか?
これは、すべて自律神経のなせる業なのです。
胃の活動は、我々の意思に関係なく自律神経に支配されています。
自律神経は、心身が興奮したり活動している時に働く交感神経と、これとは逆に働く副交感神経があります。
ストレスがかかったり、活動を強いられる昼間には交感神経が優位となり、疲れをいやす休息時や夜には副交感神経が強く働きます。
ここで夕食後、熱いお湯に入った場合を考えてみましょう。
身体は副交感神経を優位にして、食べ物を消化しようとしているのに、熱い湯は交感神経を刺激してしまいます。
交感神経が活発になる時というのは、敵と戦う、獲物を襲うなど体や心にストレスが加わる時なので、食べ物を消化している余裕などなく、交感神経は胃腸の働きを抑えるように働いてしまいます。
また、熱い湯は皮膚の血液循環量を高め、胃腸への血流も低下させます。
このようになると消化不良になり胃もたれが起きるのです。
逆に空腹時にぬるいお湯に長時間入った場合はどうでしょう。
このような敵の心配もなくてリラックスした状態では、食事も可能です。
副交感神経は、このような時空腹であるにもかかわらず、
胃の運動を促進してしまい、気分が悪くなってしまうのです。