温泉療法は、古来より湯治として親しまれてきました。温泉療法.comでは温泉治療の効能や各種病気に効能のある湯治場を紹介いたします。

温泉で糖尿病治療

温泉で糖尿病治療はできるのか?

現在糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインシュリンによってコントロールできる病気になりました。
しかし、糖尿病は基本的には完治しない慢性疾患であり、日々の生活の中での管理が、腎臓病、心臓疾患、足の壊疽、神経障害、失明などの合併症を防ぐ道になっています。


北海道医療大学の井出医療科学センター長の研究によると、温泉プールでの運動浴で血糖値が明らかに低下することが確認されました。

血中のブドウ糖を筋肉細胞に取り込むためにはインシュリンが必要だが、糖尿病患者ではインシュリンが不足しており、これがうまくいかない。
しかし、運動中は、インシュリンがなくてもブドウ糖が筋肉細胞に入り込むため、血糖値が下がります。(信州大学医学部橋爪教授)

前出の井出センター長は、「温泉プールでの運動浴は、温度と水の抵抗で比較的短時間で消費カロリーが大きいこと、腰や関節が悪くても浮力で負担が小さいことがメリット。 静水圧による心臓への負担を避けるため、水深を深くしないことが大切です。」と語っています。


熱いお湯は食欲を抑えるという研究もあり、栄養の過剰摂取による血糖値の乱高下を抑えるのにも温泉が有効であるといえます。

日本温泉気候物理医学会植田理事によれば、熱い湯に入った状態で腹部に超音波エコーを当てると、胃が止まっているのがよくわかる、とのこと。
熱い湯は胃酸分泌や胃のぜん動運動を抑える働きがあるので、食前に42~43℃の湯で「3分入り5分休む」を2、3回繰り返すと食欲を抑える働きがある、と述べています。

ただし、糖尿病の患者さんの血管はもろくなっているので、十分にかかり湯(かけ湯)をしてから入浴することが大切です。

また、血糖値だけを下げようとする無謀な食事療法もおやめください。
心臓の筋肉などが栄養不足になってしまい、重症化する恐れがあります。

飲泉で糖尿病治療

最後に温泉水を飲んで(飲泉)糖尿病を治療する話をしておきましょう。

ヨーロッパでは飲泉が温泉の活用法として確立されており、重層泉、芒硝泉、食塩泉、硫黄泉などが糖尿病治療に使われています

岡山大学の森永名誉教授の研究によれば、ウサギに重曹食塩放射能泉水を飲ませるとブドウ糖の吸収が抑制されるというデータがあり、実際に糖尿病の薬としてα‐グルコシダーゼ阻害剤という同様な作用を持つ薬剤も発売になっています。

重層泉は、体内環境をアルカリ性に傾けてインシュリンの効果を増強させ、硫黄泉や放射能泉は糖代謝を改善する働きがあると考えられます。

また、温泉に含まれるマグネシウム、マンガン、亜鉛、銅などの微量成分も抗糖尿病因子として働くものと考えられます。

ただし、その作用は飲泉という性質上それほど強いとは言えないので、長く続けること、または補助療法として考えるのがいいでしょう。

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